Oct 05, 1999
花の写真を撮っていたら,きゅうにファインダーの視野に飛び込んできたものがあります。オオスカシバというガです。目にもとまらないくらいの速さで羽根を羽ばたかせています。空中に静止して,長いストロー状の口吻を伸ばして蜜をすっています。ストロボ撮影でやっと羽根が静止して写っています。 ちょっとみると,ハチドリ(蜂鳥)のようにみえるでしょう? それに,頭の部分に,眉毛みたいな黒い線とか隈取りのある目のような模様とか,どこかしら愛嬌がある顔立ち(?)です。 私の家のベランダにクチナシの鉢植えがあるのですが,毎年このオオスカシバが卵を産みに来て,気がつくとクチナシが丸坊主になりかけているというようなことがあります。ということで,ちょっと恨みがあります。 オオスカシバの体長は5センチくらい。青い花は「ナミキソウ」のように思えるのですが,図鑑には「ナミキソウは海岸に生える」と書いてあります。この写真を撮影したのは,群馬県の少林山達磨寺の境内です。さて,この花の本当の名前は何でしょうか? 撮影は Oct 02, 1999 追記:Dec 17, 1999 昆虫に詳しい方からメイルをいただきました。オオスカシバではなくてヒメクロホウジャク(姫黒蜂雀)だそうです。ヒメクロホウジャクの主食はクチナシではないそうです。 何事も,ちゃんと調べないといけないとは思っているのですが,なかなか手が回りません。簡単な図鑑を見たらオオスカシバは掲載されていました。胴体がうぐいす色に近く,文字通り羽根が透けています。高速に羽根を羽ばたくので,リンプンが剥落してしまうのだそうです。主食はクチナシだそうです(これだけは私の記憶があっていた)。 |