No.16036 Re: U検定? ウィルコクソンの符号付順位和検定? 【ひろ】 2011/12/20(Tue) 12:05
自己レスです。
色々と調べたら,上記データの場合,使えるのはもしかして符号検定だけかな。
下記のような5段階評価の場合,差の定義ができないかな?
食べたくない,できれば食べない,どちらとも,食べてもいい,食べたい
一応,それぞれの評価の差にも意味があるように思いますが,こちらもアドバイス宜しくお願いします。
No.16037 Re: U検定? ウィルコクソンの符号付順位和検定? 【青木繁伸】 2011/12/20(Tue) 12:53
データ間の相関があるのが対応のあるデータです。
今回のような場合は,甘い評価をする評価者,辛い評価をする評価者はそれぞれ,どちらの食品にも同じような傾向の評価をすると考えられるので,対応のあるデータということになりますね。
> もし同じデータに対応あり,対応なしの検定を行った場合,どの程度の違いが出るでしょうか
一概に言えません。対応無しのデータを並べ替えて,対応のあるデータとみなして検定をすることを考えれば,並べ替えによって差は千差万別でしょう。
> 今回の調査では,担当者の知識不足で,一部評価者を特定できないものになってしまいました。
データの取り直しですね。補正や修正はできません。
> 使えるのはもしかして符号検定だけ
そのとおり。A, B どちらを評価するかという情報しか使えません。
> それぞれの評価の差にも意味があるように思いますが
食べたくない,できれば食べない の差と
食べてもいい,食べたい の差が同じでない(たとえば,1ではない)ので,差の順位を付けられないのです。だから,符号付順位和をもとめることができない。
No.16039 Re: U検定? ウィルコクソンの符号付順位和検定? 【ひろ】 2011/12/20(Tue) 13:07
大変分かりやすいご説明で,ありがとうございます。
少し早いですが,今年いろいろとお世話になりました。来年もよろしくお願いします。
No.16040 Re: U検定? ウィルコクソンの符号付順位和検定? 【ひろ】 2011/12/21(Wed) 09:11
追加質問です。
>食べたくない,できれば食べない の差と食べてもいい,食べたい の差が同じでない(たとえば,1ではない)ので,差の順位を付けられないのです。だから,符号付順位和をもとめることができない。
この問題を解決するために,言葉での表現がなかなか難しいかと思います。社会学や心理学でよく実施しているこのような5段階アンケートは,ふつうどのように設計しているでしょうか?
どこかで添付ファイルのような方法(名前が忘れた)を見たことがあります。これで解決できるでしょうか?
どうぞよろしくお願いします。
No.16041 Re: U検定? ウィルコクソンの符号付順位和検定? 【青木繁伸】 2011/12/21(Wed) 10:50
解決できないと思います。数値は等間隔で与えられていますが,実態を測定できる保証はありません。
No.16043 Re: U検定? ウィルコクソンの符号付順位和検定? 【ひろ】 2011/12/21(Wed) 11:36
やはり無理でしょうか。
5段階評価がよく利用される方法で,皆さんがどのように設計されているでしょうか?
それとも,ふつう検定する必要がない?または,符号検定だけを利用している?
どうぞよろしくお願いします。
No.16045 Re: U検定? ウィルコクソンの符号付順位和検定? 【青木繁伸】 2011/12/21(Wed) 22:33
対応のあるデータ設計というのは,頻度としては少ないかも。
採用される場合に,ここまで考えて設計していない,単に気づかず誤った検定を採用し,論文になった場合も,査読者も気づかないとか。
順序尺度に対して,ウィルコクソンの符号付順位和検定を適用した論文があれば紹介してください。
No.16046 Re: U検定? ウィルコクソンの符号付順位和検定? 【ひろ】 2011/12/22(Thu) 09:13
実は,”このようなアンケートをとったけど,どんな統計処理をすればいいでしょうか”と聞かれたので,確認する意味もあり,ここに質問しました。
順序尺度で,対応のあるデータ設計があまり利用されないとのことですが,ふつうに考えると,何か処置や処理をして,その効果の有無を問うアンケートがよくあるようにも思われます。
学術論文については,私の分野(順序尺度そもそもあまり使わない)で見つけられませんでした。引き続き,参考になる情報があれば,宜しくお願いします。
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