No.16144　pairwise.prop.testのP値の解釈について　　【美奈】　2012/01/03(Tue) 16:23

青木先生

初めまして。美奈と申します。質問をさせて頂きたく書き込みいたしました。

Rでpairwise.prop.testというコマンドの使い方なのですが，Rマニュアルを調べて下記の例がありました
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
患者4 グループ中の喫煙者数のデータ．各グループ対毎に喫煙者の割合が同一という帰無仮説の検定
# prpo.test() の参考例を参照(4 グループ込みの比率の同一性の検定)
> smokers <- c(83, 90, 129, 70)
> patients <- c(86, 93, 136, 82)
# 各グループ対毎の喫煙者数比率の同一性を検定し，p 値をHolm 法で多重比較補正
> pairwise.prop.test(smokers, patients)
method[1]"Pairwisecomparisonofproportions"data.name
[1] "smokers out of patients"
# 対毎の比較の補正済みp 値．第2,4 グループ間の補正p 値が0.1 未満なので帰無仮説は10% 有意
p.value12321.0000000NANA31.00000001.00000000NA40.11856480.093217280.1237680p.adjust.method # Holm 法で多重比較補正(既定)
[1] "holm"
attr(,"class")
[1] "pairwise.htest"
(以下省略)
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

P値が0.1未満なので帰無仮説10％有意というのは，
「10％の有意水準で帰無仮説が棄却される」という解釈でよいのでしょうか？
また，何％までが有意ととらえられるのかを教えていただければと思います。

よろしくお願いいたします！
No.16145　Re: pairwise.prop.testのP値の解釈について　　【青木繁伸】　2012/01/03(Tue) 18:15

> P値が0.1未満なので帰無仮説10％有意というのは，「10％の有意水準で帰無仮説が棄却される」という解釈でよいのでしょうか？

そう言うことでしょう。

> 何％までが有意ととらえられるのか

普通，有意水準としては 0.05 とか 0.01 が設定される事ことが多いでしょう。
P 値が 0.05〜0.1 を「有意傾向」と判定すること（分野）があるようですが，避けるべきだと思います。
No.16146　Re: pairwise.prop.testのP値の解釈について　　【美奈】　2012/01/03(Tue) 18:47

早速返信を頂き，誠にありがとうございます。

分かりやすい回答ありがとうございます！

もう一つ質問させてください。
P値を0.05〜0.1で有意傾向と判定するのを避けるべきなのは，有意の幅が広くなってしまい，検定としてあまり有効でなくなるからでしょうか？

許可を頂きたいのですが，
修論で，青木先生のpairwise.prop2.testのプログラムを使わせて頂きたいのですが，よろしいでしょうか？
No.16147　Re: pairwise.prop.testのP値の解釈について　　【青木繁伸】　2012/01/03(Tue) 20:24

> P値を0.05〜0.1で有意傾向と判定するのを避けるべきなのは，有意の幅が広くなってしまい，検定としてあまり有効でなくなるからでしょうか？

一般的ではないからです。（日本心理学会とその関連学会が取り入れているのかな）

>> http://www.psych.or.jp/publication/inst/tebiki2005_fixed.pdf
>> (3)表における統計学上の符号の表記
>> “*”,“**”や“+”などの符号は,5%,1%,10% の統計上の有意水準を示すときに用
>> い,数値の右肩に示し,表の下部にその旨を示す。

> 修論で，青木先生のpairwise.prop2.testのプログラムを使わせて頂きたいのですが

必要とあらばどうぞ。
No.16149　Re: pairwise.prop.testのP値の解釈について　　【美奈】　2012/01/03(Tue) 20:47

青木先生

回答ありがとうございます。プログラム使わせて頂きます！

ありがとうございました。
また質問がありましたらよろしくお願いします。

それでは失礼します。

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