No.16299 Re: 正規性の当てはまり 【青木繁伸】 2012/01/30(Mon) 14:17
検定統計量は,対象としている統計量とサンプルサイズによって変わります。
サンプルサイズが同じ場合には,検定統計量の大小は対象としている統計量の大小と比例します。
サンプルサイズが同じなら,Wが1に近いほど対象としている統計量は小さくなる(正規分布に近い)> example(shapiro.test)
shpr.t> shapiro.test(rnorm(100, mean = 5, sd = 3)) # 100 個の正規乱数
Shapiro-Wilk normality test
data: rnorm(100, mean = 5, sd = 3)
W = 0.9683, p-value = 0.01634 # W が 1 に近い→正規分布に近い
shpr.t> shapiro.test(runif(100, min = 2, max = 4)) # 100 個の一様乱数
Shapiro-Wilk normality test
data: runif(100, min = 2, max = 4)
W = 0.9348, p-value = 9.457e-05 # W が 1 から遠い→正規分布に近くはない
No.16300 Re: 正規性の当てはまり 【スペ】 2012/01/30(Mon) 20:49
回答ありがとうございます。再度質問なのですが,
やはりサンプルサイズが違う場合は検定統計量の比較では
正規分布への近さを比較できないと考えてよいのでしょうか?
あと,
shpr.t> shapiro.test(rnorm(100, mean = 5, sd = 3)) # 100 個の正規乱数 Shapiro-Wilk normality
testdata: rnorm(100, mean = 5, sd = 3)
W = 0.9683, p-value = 0.01634 # W が 1 に近い→正規分布に近い
これはRで100個の正規乱数に対してshapiro-Wilk検定を行った結果だと思うのですが,
p値が0.01634と小さいのは偶然でしょうか?
ご教授お願致します。
No.16302 Re: 正規性の当てはまり 【青木繁伸】 2012/01/30(Mon) 22:51
サンプルサイズが異なる場合は,検定統計量の違いがサンプルサイズの違いによるのか統計量の違いによるものか区別できないでしょう?ということです。
検定結果の例はたまたまということでしょう。
サンプルサイズが大きいと,ほんのちょっとの違いも検知してしまい有意になってしまうこともあるということでしょう。
No.16305 Re: 正規性の当てはまり 【スペ】 2012/01/31(Tue) 05:31
青木先生,ご返答ありがとうございました。
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