No.16905 因子数の決定と寄与率の問題  【統計初心者】 2012/05/13(Sun) 16:01

こちらのサイトではいつもお勉強させていただいております。
また,先月も,青木先生からご親切にご教示いただきまして,本当にどうもありがとうございました。
な にぶん統計処理は本当に初心者のため,今回,尺度を作るために因子分析を行いましたところ,因子数の決定と寄与率で好ましくない結果が生じてしまい,果た して今回の結果を,重回帰分析などの尺度として利用していいのか,参考情報を読んでもなかなかわからない状態でおります。
ご多忙のところ,大変恐縮ですが,ご教示いただけますと大変ありがたく存じます。
どうぞよろしくお願い申し上げます。

研究内容は,語学教育において,生徒の学習ストラテジー(20個近くあります)の習得願望度を5件法の質問紙で調べております。今後の分析の独立変数となる学習者要因の種類は5つあります。有効ケース数は,200です。

今回,まず学習ストラテジー習得願望の尺度を作るため,最尤法とプロマックス回転を用いて因子分析を行いましたところ,3つの因子を抽出すると解釈がしやすい結果となりました。

ですが,分析結果を見ますと,第一因子と第二因子以降の寄与率がかけ離れてしまい,スクリープロットを見ても,明らかな状態です。また,累積寄与率も50%を下回っています。
第一因子  第二因子  第三因子
33% 5.8% 5.2%  (累積寄与率44.3%)

この2点以外にはあまり大きな問題は見当たらず,分析結果は下記の通りになりました。

抽出因子の解釈: わかりやすい
各因子内のChronbachα信頼係数: 第一因子から 0.871,0.833, 0.704
     (どの変数を削除しても,該当係数を上回ることはありませんでした)
因子の初期固有値: すべて1以上
変数共通性: 全変数が0.25以上

適合度指標も,素人の私が使える範囲で見ましたところ,大きな問題はないようでした。
Kaiser-Meyer-Olkin の標本妥当性= 0.886
CFI = .921
RMSEA = .060
(カイ二乗の結果は,サンプル数のためか 0.000となってしまいました。)

また,因子数決定のSPSS用macroを使ってみましたところ,
MAPによる最小因子数は1
平行分析(PA SMC)による最大因子数は4因子となりました。

こちらの過去ログを拝読いたしますと,因子数決定においてスクリープロットよりも固定値1以上などのほうが重要であるとありました。

ですが,統計処理が初心者のため,どの条件を最終的に重視すべきかなのかがよくわかりません。

今回,抽出してみた3因子は,幸い,解釈しやすいものでしたので,尺度として使えればという希望を持っております。

長々とした質問で大変申し訳ございませんが,上記のような場合で3因子とするのは妥当かとうか,ご教示いただけますと大変ありがたく存じます。
どうぞよろしくお願い申し上げます。

No.16906 Re: 因子数の決定と寄与率の問題  【青木繁伸】 2012/05/13(Sun) 16:43

> 第一因子と第二因子以降の寄与率がかけ離れてしまい,スクリープロットを見ても,明らかな状態です。また,累積寄与率も50%を下回っています。

特に問題ないと思います。

No.16908 Re: 因子数の決定と寄与率の問題  【統計初心者】 2012/05/14(Mon) 00:07

早速,ご教示くださいまして,本当にどうもありがとうございました。
参考情報をいろいろ読んでも,益々ますますわからなくなってしまっている状態でしたので,大変感謝しております。

また,「特に問題はない」というご回答も,私にとっては大変ありがたく,これで次のステップに進むことができます。

お忙しい中,ご親切にご指導下さいまして,
重ね重ね,本当にどうもありがとうございました。

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