No.17158 Re: 重回帰分析 【青木繁伸】 2012/07/08(Sun) 07:46
単相関係数と符号が逆ということですか?
絶対値は大きいのですか?
そう言うことだとすれば,多重共線性があるということでしょう。
そのまま結果として採用はまずいでしょう。
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/lecture/Regression/mreg/mreg6.html
を参照してください。
No.17159 Re: 重回帰分析 【かりんとう】 2012/07/08(Sun) 08:38
青木先生
ご指導ありがとうございました。
常識的に被説明変数の減少要因と考えられる二つの説明変数A1・A2があり,A1の回帰係数の推計値は,マイナスで常識に合っているのですが,A2の回帰係数の推計値は,プラスで常識で理解できない推計結果となっていました。
調べてみたら,まさに多重共線性が当てはまっていました。
関 連してお尋ねしたいのですが,やはり常識的に被説明変数の減少要因と考えられる別な説明変数B1・B2があり,B1の回帰係数の推計値はマイナスで常識に 合っており,t値も高く出ました。しかし,B2の回帰係数の推計値はプラスで常識で理解できない推計結果となっており,t値も低いです。しかし,B1・ B2の間の相関関係は低く,多重共線性の問題は見当たりません。このような場合は,B2については説明力がないことが分かったという結果として採用すると いう選択肢はありえませんか?
No.17160 Re: 重回帰分析 【青木繁伸】 2012/07/08(Sun) 09:38
> B2については説明力がないことが分かったという結果として採用するという選択肢
回りくどい言い回しですが,B2は説明力がないということで,モデルから外せばよいでしょう。
なお,「B1, B2 の回帰係数の推計値」を見ているようですが,説明変数の評価は,「標準化偏回帰係数」を見てくださいね。
No.17164 Re: 重回帰分析 【かりんとう】 2012/07/08(Sun) 19:24
青木先生
ありがとうございました。
多重共線性のある説明変数は含まないように処理しました。
再度お尋ねさせてください。
地価の決定に,ある説明変数M1が関係しているかどうか,を調べたいのですが,
いろいろ試しているのですが,M1とは因果関係がなさそうです。
説明変数M1を入れた地価の決定モデルを作り,全体のR2も高い値が得られたが,
説明変数M1の符号逆転があり,t値も低いので,
説明変数M1は因果関係がないと結論付けることは可能でしょうか。
No.17166 Re: 重回帰分析 【青木繁伸】 2012/07/09(Mon) 13:11
> 説明変数M1を入れた地価の決定モデルを作り,全体のR2も高い値が得られたが,
> 説明変数M1の符号逆転があり,t値も低いので,
> 説明変数M1は因果関係がないと結論付けることは可能でしょうか。
可能というか,「因果関係はない」と言い切れるでしょう。
No.17168 Re: 重回帰分析 【かりんとう】 2012/07/09(Mon) 22:02
青木先生
誠にありがとうございました。
つまり,「説明変数M1は,地価を下落させている」という帰無仮説を立て,
回帰分析し,符号逆転があり,t値も低く出るので,
その結果をt検定し,
「説明変数M1は地価下落要因としての因果関係がない」と(有意水準○%で)「断定」できる,
と考えてよろしいでしょうか。
No.17169 Re: 重回帰分析 【かりんとう】 2012/07/09(Mon) 22:18
直前の質問(投稿日:2012/07/09(Mon) 22:02 No. 17168)に捕足させてください。
「説明変数M1は地価下落要因としての因果関係がない」ということを論証したいという立場からお尋ねしているものです。
「説明変数M1は,地価を下落させている」という帰無仮説を立て,
回帰分析し,符号逆転があり,t値も低く出るので,
その結果をt検定し,
「説明変数M1は地価下落要因としての因果関係がない」と(有意水準○%で)「断定」できる,
これにより「説明変数M1は地価下落要因としての因果関係がない」ということが論証
された,
というストーリーで論文を書くことができるでしょうか,という質問です。
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