No.17455 Bland-Altmann  【Mashi】 2012/09/22(Sat) 20:55

ある異常を見つけるためにAとBの二つの方法で検査を行い,検査値(連続変数)の一致度を検討しています。単位は同じもの です。両者は正規分布し,相関係数0.75と強い相関を持ちます。ですが,Bland-Altmann plotでは95%信頼区間が0をまたぎません。この原因はBの方がいくらか高い値をもつことにあると思っています。具体的には,Aの検査値+α(定数) とBの検査値を比較すれば高い一致性を示すことができる印象です。論文中で両者の一致性を的確に示すのに妥当な検討方法はないでしょうか?手順をよろしく ご教授下さい。

No.17456 Re: Bland-Altmann  【青木繁伸】 2012/09/22(Sat) 23:09

> 相関係数0.75と強い相関を持ちます。

相関係数は,両者の同等性を表現しません。
x と x+1000 の相関は 1 になりますからね。

> Aの検査値+α(定数)とBの検査値を比較すれば高い一致性を示すことができる印象

A と B の平均値に有意な差があるかどうかをまず見ましょう。(たぶんあるんでしょうけど)

次 に,A と B の平均値の同等性の検定を行いましょう。つまり,差の許容範囲を設定し,その下で有意さがなければ同等と見なしてよいでしょう。さもなければ同等とは見な せないでしょう。まあ,Bland-Altmann で有意な差があるようならば,同等性の検定でも有意な差があるということになるでしょう。

No.17457 Re: Bland-Altmann  【Mashi】 2012/09/23(Sun) 08:17

青木先生,お忙しいところありがとうございます。

おしゃるように両者に有意な差があります。

次に,差の許容範囲の設定,ですが,これは具体的にどうしたらよいのですか?
ちなみに,AとBはともに臨床応用されていてます。両者を同じ時間に測定していますから,その意味においてある程度一致しているはずなのですが(”一致”の使い方がおかしいかもしれません)・・・・・。

お忙しいところ恐れ入りますが,今一度ご教授お願い申し上げます。

No.17458 Re: Bland-Altmann  【青木繁伸】 2012/09/23(Sun) 10:30

「統計学的に有意な差がある」というのと,「実質的に意味のある差がある」ということの違いを再確認する必要があるでしょう。

> 差の許容範囲の設定,ですが,これは具体的にどうしたらよいのですか?

これも,固有科学上の問題であって,統計学でああだこうだ言えるものではありません。

No.17464 Re: Bland-Altmann  【Mashi】 2012/09/24(Mon) 14:21

青木先生ありがとうございます.

おっしゃるとおりかと思いますが,ほとほと困っておりまして・・・・.

今後ともよろしくご指導お願いいたします.

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