No.20071 同一標本に対する2つの評価法の感度比較  【LCX】 2013/07/12(Fri) 21:50

はじめまして。
スタンダードとなる評価法で,陽性か陰性かの診断がついている同じ40人の標本に対し,2つの評価法(1)と(2)を行い,評価法(1)の感度が評価法(2)の感度よりも優れていることを検定します。

2×2対応表は下記のようになります。

           評価法(1)
          陽性  陰性
スタンダード 陽性  37    1 
       陰性  3     1

           評価法(2)
          陽性  陰性
スタンダード 陽性  22    16
       陰性  2    2

今回は,評価法(1)の偽陰性,偽陽性が少ないケースです。

このようなケースで,2つの評価法の感度の違いを検定する場合,評価法(1)における(偽陰性+偽陽性)/2=2と,5よりも小さいため,二項検定をするべきでしょうか。

また,感度ではなく,陽性一致率を比較する場合も同様でしょうか。

No.20078 Re: 同一標本に対する2つの評価法の感度比較  【GAKU】 2013/07/17(Wed) 15:46

スタンダードで陽性になった個体の中で,評価法1,評価法2で陽性になったものの割合の差を評価しようとしているので,「対応がある場合の比率の差の検定」を使えばいいのではないでしょうか。

以下を参照してみてください。

http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/lecture/Hiritu/McNemar-test.html

No.20082 Re: 同一標本に対する2つの評価法の感度比較  【LCX】 2013/07/18(Thu) 00:06

GAKU様
ありがとうございます。
見方を変えれば,普通にMcNemarで検定すればよいことになるのですね。

No.20083 Re: 同一標本に対する2つの評価法の感度比較  【GAKU】 2013/07/18(Thu) 11:44

「対応がある場合の2群の比率の差の検定」はマクマネー検定だけではないです。
評価法1で陽性かつ評価法2で陰性だった個体数をa,評価法1で陰性かつ評価法2で陽性だった個体数をbとします。
マクマネー検定では(a+bが十分に大きいとき)a=b かどうか(帰無仮説)を,近似的にχ2分布を利用して検証しているわけです。
この帰無仮説は二項検定でも検証できます。
二項検定では直接,有意確率を求めているので,どんな場合にでも適用できます。

マクマネー検定の適用条件である,「a+bが十分大きい」が教科書的にいくつなのかは分かりません,25が一つの目安であると聞いたことがあります。

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