No.20879 ROC曲線の曲線下面積(AUC)の比較検定についてです。  【BOZ】 2014/02/14(Fri) 13:30

2つの予後予測因子(因子Aと因子B)があり,組み合わせると予測能が向上するか否かを,ROC曲線の曲線下面積(AUC)で比較したいと思っています。

1:因子A+因子BのAUCが,因子AのみのAUCや因子BのみのAUCに比して有意に高いかどうかの検定は片側検定でよいのでしょうか?

2:また,この場合検定を2回しているのでボンフェローニ補正でP値は2倍にすればよろ しいでしょうか?それとも,因子Aと因子Bの比較も可能なので3倍する必要があるでしょうか?

質問が多くて大変申し訳ございませんが,どうかよろしくお願いいたします。

No.20907 Re: ROC曲線の曲線下面積(AUC)の比較検定についてです。  【taipapa】 2014/02/23(Sun) 15:53

遅まきながらですが,ご自分の領域の過去の論文と同様にすれば良いと思います.
以前に挙げた
http://rcommanderdeigakutoukeikaiseki.com/ROC_AUC_NRI_and_IDI.html
からたどれる論文では,両側になっていますね.
多重比較の補正についても同様ですが,補正をやって文句を言われることはないと思います(笑).

また,上記のページには,
「こ れまでは診断精度やイベントの予測精度の代表値として,上記のようにROC曲線のAUCの値が用いられてきました。すなわち,上記のようにAUCの差を検 討し有意差がでた場合,例えば「AgeにCPAの情報を追加することでイベントの予測精度が上昇した」というように論文に記載されていました。しかし,近 年このAUCを診断精度や予測精度の代表値として使用するという考え方があまり正確ではないというように認識されるようになってきており,その変わりとし て提唱されている概念が
NRI(net reclassification improvement)と
IDI(integrated discrimination improvement)
ということになります。」
とありますので,そちらも参考にしては如何でしょう.

No.20909 Re: ROC曲線の曲線下面積(AUC)の比較検定についてです。  【BOZ】 2014/02/24(Mon) 09:10

taipapa様

いつも大変ありがとうございます。

『両側検定でP値を3倍に補正する』というやり方が,一番文句は出ないだろうということですね(笑)過去の文献を参考にして方法を決めたいと思います。

NRIとIDIで分析するというやり方もあるのですね。私の分野ではまだそれを使った論文はなさそうですが,ぜひ参考にさせていただきたいと思います!

● 「統計学関連なんでもあり」の過去ログ--- 046 の目次へジャンプ
● 「統計学関連なんでもあり」の目次へジャンプ
● 直前のページへ戻る