No.21078 Re: SPSSの標準誤差の値との食い違い 【青木繁伸】 2014/06/03(Tue) 18:41
まずは,
> Excelを用いて自身で算出した値と異なっていました
というのが,どのような計算式で出したのか分からないと,どうにもならないと思いませんか?「通常の標準誤差の計算」といっても,あなたの「通常」がなんなのか分かりませんから。
No.21079 Re: SPSSの標準誤差の値との食い違い 【masao】 2014/06/03(Tue) 19:03
お返事いただきありがとうございます。
先生のおっしゃる通りです。大変失礼いたしました。
まずSPSSで計算に用いたデータがずれていたり,間違っていないかを確認するために,その水準に該当するデータ全てを指定した範囲で,各水準毎の平均値をAVERAGE関数で算出しました。
これに関しては一致しておりました。
そこで先程と同じデータ範囲を指定して,各水準毎の標準偏差をSTDEV.S関数で計算しました。この標準偏差の出力されたセルをセル1とします。
その後同じデータ範囲を指定してCOUNT関数でデータ数を数えました。このデータ数の出力されたセルをセル2とします。
最後に,セル1 / sqrt(セル2) で標準誤差を計算しました。
SPSSの方の分析では,
分析→一般線形モデル→反復測定 の後,各因子の設定を行い,オプション→推定周辺平均で,「平均値の表示」に該当する因子を含めました。
No.21081 Re: SPSSの標準誤差の値との食い違い 【青木繁伸】 2014/06/05(Thu) 14:35
標準誤差の計算方法は,たぶん以下のようにして計算されていると思う。
データ例として使ったのは,
森敏昭,吉田寿夫「心理学のためのデータ解析テクニカルブック」,北大路書房の 152 ページにある分析例
標準誤差は,例えば,b=2 のとき,
Subject ごと(例では s1, s2, s3, s4)に,b=2 に該当するデータ(例では,s1 においては,E11:G11 と K11:M11 にある 6, 3, 6, 5, 5, 5)の平均値 E17:E20 を求める。その 4 個の平均値の標準誤差を F21 のセルに, =STDEV.S(F17:F20)/SQRT(4) で求める。
以下同様。
信頼区間を求めるときに使用する t 値は,自由度が「Subject の数 - 1」
I2 に =T.INV.2T(0.05,3) で求めている。C2:C8
=AVERAGE(B11:G14)
=AVERAGE(H11:M14)
=AVERAGE(B11:D14,H11:J14)
=AVERAGE(E11:G14,K11:M14)
=AVERAGE(B11:B14,E11:E14,H11:H14,K11:K14)
=AVERAGE(C11:C14,F11:F14,I11:I14,L11:L14)
=AVERAGE(D11:D14,G11:G14,J11:J14,M11:M14)
E2:G8(3列)
=B21 =C2-$I$2*E2 =C2+E2*$I$2
=C21 =C3-$I$2*E3 =C3+E3*$I$2
=E21 =C4-$I$2*E4 =C4+E4*$I$2
=F21 =C5-$I$2*E5 =C5+E5*$I$2
=H21 =C6-$I$2*E6 =C6+E6*$I$2
=I21 =C7-$I$2*E7 =C7+E7*$I$2
=J21 =C8-$I$2*E8 =C8+E8*$I$2
I2
=T.INV.2T(0.05,3)
B17:C21(2列)
=AVERAGE(B11:G11) =AVERAGE(H11:M11)
=AVERAGE(B12:G12) =AVERAGE(H12:M12)
=AVERAGE(B13:G13) =AVERAGE(H13:M13)
=AVERAGE(B14:G14) =AVERAGE(H14:M14)
=STDEV.S(B17:B20)/SQRT(4) =STDEV.S(C17:C20)/SQRT(4)
E17:F21(2列)
=AVERAGE(B11:D11,H11:J11) =AVERAGE(E11:G11,K11:M11)
=AVERAGE(B12:D12,H12:J12) =AVERAGE(E12:G12,K12:M12)
=AVERAGE(B13:D13,H13:J13) =AVERAGE(E13:G13,K13:M13)
=AVERAGE(B14:D14,H14:J14) =AVERAGE(E14:G14,K14:M14)
=STDEV.S(E17:E20)/SQRT(4) =STDEV.S(F17:F20)/SQRT(4)
H17:J21(3列)
=AVERAGE(B11,E11,H11,K11) =AVERAGE(C11,F11,I11,L11) =AVERAGE(D11,G11,J11,M11)
=AVERAGE(B12,E12,H12,K12) =AVERAGE(C12,F12,I12,L12) =AVERAGE(D12,G12,J12,M12)
=AVERAGE(B13,E13,H13,K13) =AVERAGE(C13,F13,I13,L13) =AVERAGE(D13,G13,J13,M13)
=AVERAGE(B14,E14,H14,K14) =AVERAGE(C14,F14,I14,L14) =AVERAGE(D14,G14,J14,M14)
=STDEV.S(H17:H20)/SQRT(4) =STDEV.S(I17:I20)/SQRT(4) =STDEV.S(J17:J20)/SQRT(4)
No.21082 Re: SPSSの標準誤差の値との食い違い 【masao】 2014/06/05(Thu) 16:33
丁寧な解説をしていただき,大変恐縮しております。
自身の持つデータで同様に計算したところ,SPSSと同様の結果を得る事ができました。
実際の計算例を教えていただいたことで,自分の考え方のどこに問題があったか理解できました。
各条件の水準毎のSEを出す際に,全てのデータを一度に対象にして計算していた点に問題がありました。
解説いただきありがとうございました。
それでは失礼致します。
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