「統計学関連なんでもあり」の過去ログ--- 046

No.21184　繰り返し数のある比率の検定　　【アノア】　2014/07/11(Fri) 15:41

（個体①，個体②　個体③）→より分離した培養細胞　
　　　　　　　　　　　　　　　有核細胞100個～200個を抽出
　　　　　　　　　　　　　　　　（個体ごとに母数が異なる）

個体①，②，③の遺伝的背景は等しいものとする。

①，②，③　をそれぞれ，3分割し，3種類の処理A,B,C後に特定の抗体に対して陽性の細胞数をカウント

結果　個体①，個体②　個体③）

処理A（①13/105，②21/130, 　③30/185　　陽性の細胞数/測定できた細胞合計)

処理B（①33/140，②40/150　　③40/160）

処理C（①60/200，②32/110　　③33/120）

比較したい内容　A, B， C間で　陽性細胞の割合に差があるかどうか？
よくある実験系だと思うのですが，適した統計手法は何でしょうか？

[今の思案]

繰り返しがあるので，単純にn×mのカイ二乗検定→テューキーは，何か引っかかります。

個体①，個体②，個体③でそれぞれ，2×3の分割表で分析し，個体別にデータを示せば違和感はなくなります。

しかし，人間の臨床データのような元々個体差が大きな影響を与える実験系では無いので，プレゼン段階で，個体ごとにグラフを与えるのは，過剰なよう思います。

こういう場合には，どのような対応があるのかご教授願います。

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たまに，測定値を比率ではなく12/105=0.114285714のように数値化して
単純に

処理A（①0.123809524，②0.161538462, 　③0.162162162）
処理B（①0.235714286，②0.266666667　　③0.250000000）
処理C（①0.300000000，②0.290909091　　③0.275000000）

として対応のあるANOVAや，A群，B群，C群の母平均の差の検定を行っている文献を見かけます。　しかし比率の比較なので，平均値の比較は適当ではないように感じます。

No.21185　Re: 繰り返し数のある比率の検定　　【青木繁伸】　2014/07/11(Fri) 16:25

まあ，0/1 データのうち 1 の割合（比率）は，0/1 データの平均値なので，「母平均の差の検定」をやるんでしょうけど，そもそもそれでは，分母の大きさがどこにも反映されないので，不適切でしょう。例に示されたデータも，分母は 105 から 200 までばらついている。
そもそも，こういうデータの取り方がよいのかどうか疑問。がんばって分母（測定できた細胞合計）を大きくして結果を有意にしてしまうことだってできるのだから。ちゃんと計算して，有意差がちゃんと出来るだけの分母を揃える。それは，データのねつ造とは違う（笑）