No.21272 偏相関係数と寄与率  【Chestnut】 2014/08/22(Fri) 13:18

大変な勘違いかもしれませんが,お教えください。
ある因子Aが因子B,C,Dの影響を受けていると考えて,因子B,C,Dのうち2因子の影響を排除してBからDの3因子と因子Aとの偏相関を求めました。
この偏相関係数を二乗した値は通常の相関係数と同様に決定係数(寄与率)と考えて良いのでしょうか?
また,3因子の寄与率を足すことで,累積寄与率という考え方はできるのでしょうか?

No.21273 Re: 偏相関係数と寄与率  【青木繁伸】 2014/08/22(Fri) 14:26

例えばあなたの例だと,B, C の影響を取り除いたときの A と D の偏相関係数は,
B,C で A を予測するという重回帰モデルでの予測誤差 ε と
B,C で D を予測するという重回帰モデルでの予測誤差 κ との相関係数のこと。
あなたは,その相関係数を 2 乗したものは,A に対する D の「真の」寄与率と思ったのかもしれないけど,実際は,εに対する κ の寄与率にすぎない(あたりまえ)。
よって,「3 因子の寄与率を足すことで,累積寄与率という考え方」は意味をなさない。

B,C,D の 3 変数の累積寄与率は,B,C,D を独立変数として A を予測する重回帰モデルでの決定係数である。それしかわからない。

合計得点に対する各テストの寄与を表す指標の1つとして,「共分散比」というのがある。

No.21274 Re: 偏相関係数と寄与率  【Chestnut】 2014/08/22(Fri) 15:41

青木先生,早速のお返事ありがとうございました。

よく理解しないままのお返事になるかと思いますが,独立変数によりAの重回帰分析というのが一番わかりやすいとは思うのですが,独立変数同士で相関が高い場合,多重共線性の問題が生じると思い,偏相関係数でそれぞれの関係性を見てみようとしました。

ただ,偏相関係数もそれぞれの変数間で相関がある場合は,同じことが問題となると理解したらよいのでしょうか?
その場合,偏相関係数を比較することも意味がなくなるのでしょうか?

とりあえずの再質問で申し訳ありません。

No.21276 Re: 偏相関係数と寄与率  【青木繁伸】 2014/08/22(Fri) 16:45

> 独立変数同士で相関が高い場合,多重共線性の問題が生じると思い

実際にやってみて VIF が大きいとかを確認したのですか?

> 偏相関係数を比較することも意味がなくなるのでしょうか?

偏相関係数を比較するのは,何も問題ないでしょう。
「偏相関係数の二乗を決定係数とみなしたり,累積寄与率を求めたり」するのはちょっと変でしょうといっただけ。

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