No.21335 追加：検定方法の選択について 【つばさ】 2014/09/18(Thu) 23:14
一元配置の分散分析法を用いると，有意差が検出された場合，どこの群間かが分からないと思うのですが，この場合はどうすればよいのでしょうか？
そもそも，一元配置の分散分析法を用いることが間違っていますか？
ANOM(割合の平均分析法)は用いることができないでしょうか？
ご回答，よろしくお願いいたします。
No.21336 Re: 検定方法の選択について 【Kai】 2014/09/19(Fri) 08:42
＞今分かっているのは，それぞれの薬剤において副作用Pを発症した人数と副作用Pを発症していない人数です。
目的変数（応答）が名義尺度なので，分散分析ではなく比率間の差の検定を多重性を調整して行う方法を使う必要があります。
＞持病が異なったりと全く同じ条件の患者ではないので
背景因子の影響を考慮して解析を行うにはロジスティック回帰を行う必要があります
No.21337 Re: 検定方法の選択について 【つばさ】 2014/09/19(Fri) 23:22
お答えいただき，ありがとうござます。
比率間の差の多重検定を行うにあたって
�‘販�性の検定
をまず行わないといけないと思うのですが，
4×2のクロス集計表においてχ二乗検定を行えば良いのでしょうか？
それとも，フィッシャーの正確確率検定を行えばよいのでしょうか？
また，フィッシャーの正確確率検定で良い場合，フィッシャーのχ二乗値とp値はピアソンのχ二乗とp値(ピアソンの検定)でも良いのでしょうか？もしくは，尤度比検定で出したχ二乗値とp値でも良いのでしょうか？
�↓，覇販�性がない場合
�，能个�p値が有意水準より高い場合は，全体に差が無いと結論づけて良いのでしょうか？
���，覇販�性があった場合
�，能个�p値が有意水準より低い場合は，全体に差があると結論づけることが正解ですか？
また，どこの間に差があるか検定する場合は
・Ryanの多重比較検定を用いる
・Tukeyの多重比較検定を用いる
・χ二乗かFisherで群間比較を行い，p値の多重比較調整はHolmの方法かHochbergの方法を用いる
のいずれかで行えば良いのでしょうか？
その場合，どれを用いるのが一番良いでしょうか？
質問が多くて申し訳ございません。
ご教授いただけると幸いです。
よろしくお願いいたします。
No.21338 Re: 検定方法の選択について 【つばさ】 2014/09/20(Sat) 08:12
また，さらなる質問で申し訳ございません。
Fisherの正確確率検定で独立性を見てから，Rを使って比率の差の多重比較を行ったのですが(この時もFisherの検定を使用)独立性の方の検定ではp値が0.05より小さく，有意水準(5％)より低かったので独立性があるとしたのですが比率の差の多重比較を行うと，どの組み合わせでも有意な差が見られないという結果になりました。
どうしてこのようなことが起こるのでしょうか？
こちらについてもご教授いただけると幸いです。
よろしくお願いいたします。
No.21339 Re: 検定方法の選択について 【青木繁伸】 2014/09/20(Sat) 14:46
丸付き数字は使わないように
> 4×2のクロス集計表においてχ二乗検定を行えば良いのでしょうか？それとも，フィッシャーの正確確率検定を行えばよいのでしょうか？
どちらでもよい。正確性を求めるならフィッシャーの正確確率検定だが，計算量の問題で，検定できない分割表が出る可能性がある。
> また，フィッシャーの正確確率検定で良い場合，フィッシャーのχ二乗値とp値はピアソンのχ二乗とp値(ピアソンの検定)でも良いのでしょうか？もしくは，尤度比検定で出したχ二乗値とp値でも良いのでしょうか？
「フィッシャーのχ二乗値」というのはない。フィッシャーの正確確率検定では P 値が得られるだけ。
> (1)で独立性がない場合，(1)で出たp値が有意水準より高い場合は，全体に差が無いと結論づけて良いのでしょうか？
よいでしょう（全体での検定を省略するという観点に立つ一派もある）。
> (1)で独立性があった場合，(1)で出たp値が有意水準より低い場合は，全体に差があると結論づけることが正解ですか？
前の質問と対をなすわけですから，正解でしょう。
> また，どこの間に差があるか検定する場合は
> ・Ryanの多重比較検定を用いる
> ・Tukeyの多重比較検定を用いる
> ・χ二乗かFisherで群間比較を行い，p値の多重比較調整はHolmの方法かHochbergの方法を用いる
のいずれかで行えば良いのでしょうか？その場合，どれを用いるのが一番良いでしょうか？
先の質問の結果としてフィッシャーの正確確率検定を使ったのなら，Fisherで群間比較を行い，p値の多重比較調整を行うと言うことでしょう。
> Fisherの正確確率検定で独立性を見てから，Rを使って比率の差の多重比較を行ったのですが(この時もFisherの検定を使用)独立性の方の検定ではp値が0.05より小さく，有意水準(5％)より低かったので独立性があるとしたのですが比率の差の多重比較を行うと，どの組み合わせでも有意な差が見られないという結果になりました。どうしてこのようなことが起こるのでしょうか？
チットモ不思議なことではありません。なので，説明は不要です。検出力に影響をおよぼす原因のひとつである，サンプルサイズの違いも関係しますね。
No.21340 Re: 検定方法の選択について 【つばさ】 2014/09/21(Sun) 19:12
青木先生
沢山質問したのにもかかわらず，一つ一つ丁寧にお答えいただき，本当にありがとうございました！
先生のおかげで分からなかったことが分かり，大変助かりました。
重ね重ねお礼を申し上げます。
ありがとうございました。
つばさ
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