No.21523 Re: 回帰と相関 【青木繁伸】 2015/02/02(Mon) 19:44
あなたのデータがどうなっているのか判らないので,どうともいえません。
> yとxに強い相関があるという場合には,さらにピアソンの相関係数などを求める必要があるのでしょうか?
求めてみて,ついでに母相関係数=0の検定をしたらどうなります?
以下に示すようなデータの場合,原点を通る回帰直線の傾きの検定は有意ですが,x と y の相関係数は 0.2 程度で,有意な相関とはいえないということになります。> x <- c(40.1, 46.5, 63.2, 46.4, 49.3, 67.5, 55.3, 52.2, 34.5, 45)
> y <- c(32.7, 39.2, 46.3, 50, 60.7, 45.4, 60.5, 60.6, 45.2, 59.5)
> plot(y ~ x, xlim=c(0, 70), ylim=c(0, 70), pch=19)
> ans <- lm(y ~ x+0)
> summary(ans)
Call:
lm(formula = y ~ x + 0)
Residuals:
Min 1Q Median 3Q Max
-20.226 -6.217 5.812 11.206 15.750
Coefficients:
Estimate Std. Error t value Pr(>|t|)
x 0.97223 0.07825 12.43 5.72e-07 <<<< 傾きは有意だが
Residual standard error: 12.59 on 9 degrees of freedom
Multiple R-squared: 0.9449, Adjusted R-squared: 0.9388
F-statistic: 154.4 on 1 and 9 DF, p-value: 5.722e-07
> cor.test(x, y)
Pearson's product-moment correlation
data: x and y
t = 0.5699, df = 8, p-value = 0.5844 <<<< 相関係数としては有意ではない
alternative hypothesis: true correlation is not equal to 0
95 percent confidence interval:
-0.4934843 0.7356527
sample estimates:
cor
0.1975106
No.21524 Re: 回帰と相関 【初心者】 2015/02/03(Tue) 07:52
御回答ありがとうございます。
相関係数は0.93,p<0.001でした。
論文などで述べる場合には回帰式の結果と相関係数の結果を両方示すべきなのでしょうか?
No.21525 Re: 回帰と相関 【青木繁伸】 2015/02/03(Tue) 09:04
例に示したような場合もあるので,回帰式の傾きの有意性と相関係数の有意性は別物なので,両方いいたいなら両方示すべきでしょう。
なお,原点を通らない(切片を持つ)回帰式の傾きの有意性と相関係数の有意性は全く同じになります(P値が同じ)。
No.21526 Re: 回帰と相関 【初心者】 2015/02/03(Tue) 12:20
ありがとうございます。
調べているうちに,R2を算出する方法がソフトで異なるので切片を0とする回帰式を使わないほうが良いという記事を見つけたのですが,最近はそういう傾向があるのでしょうか?
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