Jan 06, 1997
あけまして おめでとうございます
彗星の撮影に関しては使用できる機材によって違います。私は望遠鏡を持っていないので,最も簡単な固定撮影について書いてみます。
対象物をファインダー視野に入れて,シャッターを切るだけです。
露出時間は対象物の赤緯により以下のようにします。
上の露出時間は大まかな目安です。彗星はそうそうお目にかかれるものではないし,やり直しもきかないので事前にテスト撮影をするとよいでしょう。固定撮影で星座を撮影しても結構いけてる写真ができますよ。
彗星のように,輪郭がはっきりしていなくて暗い対象ですと,上の露出時間より多めにしてもよいと思います(星は線状に写ります)。
北極星を中心にして地上の対象物(木や建物など)が一緒に写るようにして数十分露出すると星の日周運動が撮影できます。夜空が暗いところでは数時間もかけると,理科の教科書にあったような立派な写真ができます。
「明るいレンズを使用する」と書きましたが,レンズを開放で使うと周辺部と中央部の露出がアンバランスになったり,周辺部の星が点として写らないなどの欠点があります。彗星の場合にはこのような欠点はある程度無視できますが,レンズをやや絞って使うとよいとかもしれません(当然,暗い星は写りにくくなります)。
天文に関する月刊誌(「天文ガイド」や「スカイウォッチャー」など)の投稿写真のページの撮影データも参考になるでしょう。
私が普通のカメラを使って撮影した彗星の写真